会議の概要
2017年9月26日(火)、品川プリンスホテルにて2018年度研修会が開催されました。
今年度の研修会では、講師に慶應義塾学事顧問慶應義塾大学商学部教授の清家篤氏をお招きし、『経済の構造変化と働き方改革』と題して、人口という労働の供給面と、仕事の前提となる技術という労働の需要面の両方の要素から過去の歴史を紐解き、現在直面している課題とその対策についてご講演いただきました。
講演では、人口の少子高齢化に伴う労働力人口は今後も減少すると予測され、経済成長は見込まれないとし、労働力人口を維持、向上には、「女性と高齢者」が活躍するための働き方を変えていく必要があり、就労や子育て支援、定年延長などが有効とされ、性別や年齢にかかわらず、能力を十分に発揮できる環境を検討していかなければならないと述べられました。
また、労働供給側の改革と同時に労働需要側の技術革新も必要としており、過去の産業革命に始まり現在、第4次産業革命といわれるAI、ロボット、生命工学などの急速な技術革新によって、社会全般にわたる生産性向上が我々の働き方を変え、少子高齢化への対処を可能に出来るとされています。
今回ご講演いただいた内容は今後取り組まなければならない課題、またはすでに取り組みを始めている課題だと考えます。技術革新による生産性向上と働きやすい環境の整備を進め、雇用の確保、経済成長に繋げていく必要があると感じました。今回の講演を通じてより見識を深められ、労働条件改善の次の一歩を踏み出すヒントになった研修会でした。