会議の概要

　2016年9月27日(火)、品川プリンスホテルにて2017年度研修会が開催されました。
　今年度の研修会では、講師に公益財団法人21世紀職業財団・客員講師大野任美氏をお招きし、『多様な人材が活躍できるダイバーシティの実現に向けて』と題して、ダイバーシティの必要性や多様な人材が活躍するための課題、働き方の見直しについて事例紹介なども交えながらご講演いただきました。
　講演では、(1)少子高齢化の進展と労働力人口の減少、(2)グローバル化進展と競争激化、(3)市場ニーズ・市場の多様化など、これらの環境変化の下で、競争優位を確保しながら持続的に発展していくことが今の社会には求められていると解説されました。その実現のためには多様な文化がぶつかり合い、認め合う組織である方が、よりダイナミックな創造性が生まれ、強い組織・会社に繋がるとされました。
　その中でも特に個性の違いや多様な価値観を認めることが重要であると説明したうえで、職場風土や環境の改善に繋げていかなくてはならないと述べられました。
　働き方の見直しのなかでは、育児や介護の点から仕事と家庭を両立する施策として他社で取り組まれている事例の良い点や悪い点の紹介、生産性の高い働き方のセルフチェックなどご教示いただきました。
　私たち化学産業を取り巻く環境は、日々変化を続けています。そのような環境下において、多様な人材の活用や働き方改革はより一層に重要なテーマとなります。今回の講演を通してより深い見識を得られ、労働条件改善の次の一歩を踏み出すヒントになった研修会でした。