会議の概要
2017年1月12日・13日にオリエンタルホテル広島にて加盟単組の役員および化学総連事務局を含め96名が参加し、2日間にわたり第40回幹部研修会が開催されました。
1日目は特別講演(1)として、岡山大学大学院 自然科学研究科 教授 鈴木和彦氏による「設備安全管理の高度化、人材育成について」と題し、過去の事故事例をもとに事故防止のために必要とされる「伝える」「コミュニケーション」「情報伝達」の重要性についてご講演いただきました。また、設備の老朽化や熟練技術者の減少が進むなか、人的オペレーションからソフトウエアを含めた設備の機能安全設計の必要性についてもご講演いただきました。
2日目は寺前会長より「2017春季生活闘争と化学総連の今後について」と題し、春闘に向けた取り巻く環境と化学総連としての取り組みスタンス、併せて産業政策活動の紹介についてご説明いただき、認識を共有化しました。
つぎに、特別講演(2)として三菱総合研究所 理事長 プラチナ構想ネットワーク会長 小宮山宏氏より「プラチナ社会と化学産業」と題し、20世紀は産業の発展とともに豊かになり、地球全体は変わり始めその中でも日本は、産業における課題解決をした実績のある課題先進国とし、誇りを持って欲しいと説明いただきました。今後、人類は資源採掘から解放され循環型社会へと資源自給国家を目指す必要があるとし、素材産業は未来社会を支えるとご説明いただきました。私たち化学産業が社会に果たす使命と誇りが持てる産業であることを再認識し、ご講演後の質疑は活発におこなわれました。
最後に、村岡会長代理の閉会挨拶にて本研修会の総括をいただき、第40回幹部研修会は無事閉会しました。