2008年12月18日 レスポンシブル・ケア報告書2008 大阪報告会

開催日時 自 2008年12月17日 13:30~ 至 2008年12月17日 ~17:00
場所 化学総連 大会議室

会議の概要

レスポンシブル・ケア報告書や各企業での事業活動に伴うCO2排出量や廃棄物の削減などに愚直に取り組まれた過程や成果について報告され、化学をもって環境を守るという思いが強く感じられる内容であった。
会議の概要は以下の通り。

  1. 開会 挨拶 日本レスポンシブル・ケア協議会 日化協常務理事 中田 三郎 氏
  2. レスポンシブル・ケア2008報告書 概要説明 報告書WG主査 東 眞幸 氏
  3. 個別事例報告「省エネ及び廃棄物削減事例」
    ① 「小山事業所鋳造工場の環境対策」 昭和電工㈱技術本部環境安全室 野村 正義 氏
    ・・ アルミ合金製造工程における溶解炉構造改良による省エネルギー化及び廃棄物の削減、騒音低下事例について発表された。

    ② 「炭素繊維活用による環境改善」 東レ㈱ACM技術部 松久 要治 氏
    ・・ 高強度かつ軽量の炭素繊維樹脂を航空機や自動車へ活用することにより、エネルギー使用に伴うCO2の排出削減とクリーンエネルギー製造への貢献について発表された。

    ③ 「ライオンのCO2削減事例報告-商品を通じたCO2排出量削減」
    ライオン㈱CSR推進部 環境保全推進室 波多 賢治 氏
    ・・ 事業活動によるCO2排出量削減だけでなく洗剤など内容物の生分解に伴うCO2排出を植物原料を使用することによる削減事例の報告

    ④ 「FRPのリサイクル技術」 日立化成工業㈱新材料応用開発研究所 前川 一誠 氏
    ・・ 研究ステージではあるものの現状その殆どが埋め立てなどに利用されるリサイクル困難なFRPの再生技術確立による廃棄物削減とリサイクル工程でのエネルギー使用量低減についての発表であった

    ⑤ 「燐酸プロセスを利用した不用酸類の再資源化技術開発-循環型社会への貢献-」
    下関三井化学㈱工場企画・生産技術グループ 佐藤 英俊 氏
    ・・ 汚泥や廃酸という廃棄物の中でも再利用率が低い分野での物質の本来機能へのリサイクル技術についての発表であった
  4. 講演「低炭素化社会の構築にむけて カーボンフットプリントとライフサイクルアセスメント-」
    武蔵工業大学 環境情報学部 准教授 伊坪 徳宏 氏